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ES細胞精子から子ども誕生 マウスで成功

2006年07月11日

 万能細胞とも呼ばれる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)からつくった精子を卵子と受精させ、マウスの子を誕生させることにドイツ・ゲッティンゲン大などのチームが成功し、米科学誌ディベロップメンタル・セルに10日発表した。

 ES細胞から精子や卵子ができたとの報告はこれまでにもあったが、子どもに育つ能力を証明したのは初めて。理論的には人間でも実現可能なことを示したと言える。

 だが、生まれたマウスには早死になどの異常がみられ、チームは「当面は正常な精子ができない男性不妊の原因究明など基礎的な研究に役立てるべきだ」としている。

 チームは、マウスのES細胞の中から特定のたんぱく質を頼りに精子のもとになる細胞をより分け、試験管内で精子へと成熟させた。それを微細なガラス棒で210個の卵子に注入した結果、65個が受精。雌マウスへの移植で計7匹のマウスが生まれ、うち6匹はおとなに成長した。

 しかし、6匹とも体が大き過ぎたり小さ過ぎたりしたほか、通常は数年とされる寿命より短い5カ月以内に死んだことから、チームは「技術的には未完成」としている。(共同)



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