地震の地形変動解析、衛星画像使う新手法 名大など開発
2007年02月22日
地震直後の衛星画像を使って、地震による地形変動の大きさを解析する新しい手法を名古屋大学などの研究グループが開発した。この手法で04年12月のスマトラ沖地震の震源域の北端にあたるアンダマン諸島のリーフ島で地震直後に島が約2.15メートル隆起したことがわかった。地震直後の地殻変動を調べ、地震の特徴を知るのに有効な手段になるという。
衛星画像を使った標高は、同じ場所を違った角度から2枚撮影して立体視すれば計測できるが、地震直後に必要な場所を撮影できるとは限らない。そこで、名大大学院環境学研究科の院生、石黒聡士さんらは、観測精度も違う異種の衛星が撮影した複数の写真を使って標高を計測するプログラムを作った。
この手法で、いずれも米商業衛星のクイックバードの05年1月4日とイコノスの同10日の画像を使って解析。地震前の04年4月よりも2.15メートル隆起していることが誤差約70センチの精度でわかった。地震から数カ月後の別のチームによる現地調査では、周辺地域は1メートルほどの隆起が確認されており、地震でいったん大きく隆起した後に「余効変動」と呼ばれる地震後の地殻変動で沈降したと考えられるという。
研究成果は、3月20日に東京で開かれる日本地理学会で発表される。
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