アフリカ南西部にあるアンゴラで致死率の高い伝染病、エボラ出血熱に似た「マールブルグ出血熱」が発生し、世界保健機関(WHO)は8日、半年間に180人が死亡したと明らかにした。感染者の死亡率は9割近くに達するという。
WHOは「何種類かの出血熱のうち、マールブルグは最も致死率が高く、エボラよりも深刻だ」との見方を示し、緊急対策として国際社会に350万ドル(約3億6000万円)の支援を求めた。
アンゴラ保健省によると、首都ルアンダから北東約300キロの町ウイジェで昨年10月ごろに発生した。感染者は北部を中心に約200人。
症状は下痢や発熱、腹痛などから始まり、やがて激しい吐き気にみまわれて吐血する。血液や汗、涙など患者の体液への接触で感染するという。有効な治療法はみつかっておらず、死者には医師や看護師ら医療関係者18人も含まれている。
日本の外務省はホームページで情報を流し、注意を呼びかけている。
〈マールブルグ出血熱〉 病原体はウイルス。1967年、ドイツのマールブルグの研究所で、ポリオのワクチン研究のため、アフリカから輸入したサルの腎臓の細胞を培養していたスタッフの間で発生し、7人が死亡。99年にはコンゴで50人以上が死亡した。