宇宙航空研究開発機構は24日、地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワを観測中の探査機「はやぶさ」について、26日早朝に再び着陸と表面からの試料採取を試みる、と発表した。20日の着陸では採取装置が働かなかった。着陸の目印に使うターゲットマーカーはあと一つしかなく、これが、はやぶさの最後の着陸の機会となりそうだ。
宇宙機構によると、はやぶさは現在、イトカワへ30〜40キロまで接近中。今後さらに距離を縮め、26日午前7時ごろの着陸を目指す。
20日の着陸は当初、1秒ほどだけの予定だったが、太陽光に熱せられて高温になった表面に約30分間とどまっていた。何らかの障害物を見つけて「危険」と判断し、上昇や試料採取をしなかったためだ。このため危険と判断する基準を緩めることで対処する。
また20日の着陸の際、重力の小さなイトカワの表面で、細かい砂が自然に舞い上がって試料採取装置の中に入った可能性も考えられる。このため試料を入れるカプセルの一つを閉じる。同装置や機器に目立った故障や不具合は見つかっていないという。
イトカワと地球との距離や燃料の残量などを考慮すると、はやぶさは12月上旬にイトカワを離れる必要がある。プロジェクトマネジャーの川口淳一郎教授は「失敗すると残り少ない燃料を浪費する恐れもあるが、今は試料の採取を優先したい」と話している。