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「だいち」を軌道に投入 H2Aロケット打ち上げ成功

2006年01月24日

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打ち上げられるH2Aロケットの8号機=24日午前10時33分、鹿児島県南種子町で、本社ヘリから

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打ち上げられたH2A8号機ロケット=24日午前10時33分、鹿児島県南種子町で

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打ち上げ成功の会見にのぞむ宇宙航空研究開発機構の打ち上げ実施責任者・三戸宰理事(手前)=24日午後0時28分、鹿児島県の種子島宇宙センターで

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衛星分離に成功し、喜ぶ宇宙航空研究開発機構の職員=24日午前10時52分、鹿児島県の種子島宇宙センターで

 国産大型ロケット「H2A」8号機が24日、鹿児島県・種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げられた。6号機の失敗後に初めて成功した昨年2月の7号機に続く再開2号機で、地図作製や災害把握などに使う地球観測衛星「だいち」(ALOS(エイロス))を計画通り地球を回る軌道に投入し、国産ロケットの信頼回復と商業化への大きな足がかりとなる成功を収めた。

 衛星の愛称「だいち」は、公募で寄せられた4千件以上の中から選ばれた。高性能のレーダーや地表にある大きさ2.5メートルの物体を識別できるセンサーを備え、国土地理院の2万5千分の1地形図の作製や植生の把握、資源探査などに使う。ほぼ2日おきに同じ場所をカバー可能で、大災害の状況把握に役立つ。

 衛星は打ち上げ時の長さ約6.5メートル、重さ約4トンと世界最大級。環境保全にもつながる機能があるため、ロケットの側面に「エコマーク」が初めて掲げられた。8カ月後から通常の運用に入り、3年以上の寿命を想定している。

 H2Aは5号機まで成功していたが、03年11月の6号機で失敗。原因となった大型固体補助ロケット(SRB)のノズル(噴射口)の形を変えるなどした7号機で、1年3カ月ぶりに成功にこぎ着けた。

 8号機も基本的な設計は同じで、ノズルを50センチ延ばして打ち上げ能力を高めた。昨夏の打ち上げ予定だったが、トランジスタを交換する必要が生じた衛星側の事情で延びていた。

 8号機は予定通りの午前10時33分に発射された。2分後にSRBを切り離し、16分後に高度700キロで衛星を分離し、南北方向に地球を周回する軌道に乗せた。21分後には衛星が太陽電池を展開したことを確認、作動も順調という。

 19日に打ち上げる予定だったが、ロケットに搭載された通信機器の不具合と悪天候などで延期されていた。この成功により、宇宙機構は07年から予定される打ち上げ業務の民間移管と商業化に向け、準備を本格化させる。

 2月には9号機の打ち上げも予定され、1カ月に2機のH2Aを打ち上げる前例のないラッシュとなる。打ち上げ日は15日に決まっていたが、8号機がずれたため再検討する。9号機には気象観測衛星「ひまわり6号」を補完する運輸多目的衛星「MTSAT2」を搭載する。新年度も情報収集衛星(偵察衛星)などの打ち上げが控えている。



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