H2Aロケットで24日に打ち上げられた地球観測衛星「だいち」(総重量4トン)で、観測データを地上に送る機能に異常が見つかったと、宇宙航空研究開発機構が30日発表した。異常は予備の回線で見つかったため、現時点で運用への直接的な影響は小さいとみられるが、宇宙機構は対策チームを設置して、原因究明と復旧を急ぐ。
異常が起こったのは、画像データを地上へ送るための予備回線だ。衛星のアンテナなどの画像を試験的に地上へ送信したところ、平均で5%のデータが欠けていた。
9月からの本格運用では、観測データを、データ中継技術衛星を経由して地上に送るルートが、主回線となる。異常が見つかった回線はほとんど使わない計画だが、このままでは予備回線としての役割を果たせない可能性があるという。
姿勢制御など衛星のほかの機能に異常はなく、宇宙機構は計画通り機器の総点検作業を続け、主回線が正常に働くかも確認していく。だいちは27日にも、地上からの指令のデータ処理機能の一部で異常が発生し、28日に復旧したばかりだった。