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海面上昇じわり加速、予測超え年3.3ミリ 米誌発表へ

2007年02月02日

 世界の最近の海面上昇は平均で年3.3ミリに達し、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第3次報告書」が01年に予測した「年2ミリ未満」を上回っていることが、欧米豪のグループの解析で分かった。1日付の米科学誌サイエンス(電子版)で発表する。

 IPCCの第3次報告書は、地球温暖化に伴う21世紀末までの海面上昇を9〜88センチと予測、熱帯低気圧の強まりとあわせ、アジアの沿岸に住む数千万人は移住が必要になるなどと警告した。ただ、海面が大きく上昇する予想でも当初の上昇はゆっくりで、06年時点では年2ミリ未満の上昇と考えられていた。

 ところが、研究グループが人工衛星による93〜06年の観測データを解析した結果、予測の上限をも超える海面上昇が起きていることが分かった。

 観測期間が短いため、今後もこの傾向が続くかどうかは不明としているが、花輪公雄・東北大教授(海洋物理学)は「IPCCの予測は過大との批判があったが、海面上昇に関してはそうではないことが示されたと言えそうだ」という。

 同じグループがその他の最新観測データとIPCC第3次報告書の予測を比べたところ、90年以降の大気中の二酸化炭素濃度の増加は予測通り、90〜06年の気温上昇は0.33度で予測範囲内で高めだった。



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