きく8号、装置に異常 通信実験に影響も
2007年02月02日
昨年12月に打ち上げられた通信実験用の技術試験衛星「きく8号」で、実験装置に異常が起きたと、2日、装置を開発した情報通信研究機構(NICT)が発表した。原因は調査中だが、主目的である地上との通信実験などに影響が出る恐れがあるという。
NICTによると、きく8号は実験装置の初期点検中で、1月30日に地上から大型アンテナで受けた電波を増幅する装置の電源を入れようとしたところ、異常を示す信号が返ってきた。予備系統に切り替えても機能せず、現在は電源を切った状態にしている。増幅装置本体か、電源との接続部分の異常が考えられるという。
増幅装置は8組あり、1組が壊れた程度ならば実験で計画している微弱な電波も受けられるが、複数が働かなければ難しくなり、8組すべてがだめならば大型アンテナを使った受信実験が全くできなくなる。
きく8号は、地上にある携帯電話並みの小型端末との衛星通信が実験の「目玉」で、微弱な電波で通信できるよう、テニスコート2面相当で世界最大級の大型アンテナを装備している。NICTと宇宙航空研究開発機構、NTTが約10年かけて共同で開発した。衛星や地上の実験設備などの開発費は計491億円。
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