ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ >  サイエンス > ニュース記事

海底から「泡」の柱 メタンハイドレートの撮影に成功

2007年03月03日

写真

白い粒状のメタンハイドレートが伏せた容器にたまっていくところ=06年9月、新潟県上越市沖で(東京大など提供)

 新しいエネルギー源としても注目される「燃える氷」メタンハイドレートが、新潟県上越市沖30キロの日本海で泡のように立ち上っている様子の撮影に、東京大や海洋研究開発機構などが成功した。温室効果が高いメタンガスが海から大気に放出され、気候に影響を与える仕組みを理解する上で重要な発見という。

 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが水分子に取り込まれて固まったもの。シベリアの永久凍土や深海底にあり、日本周辺では新潟沖などにあることがわかっている。

 東京大の松本良教授(地質学)らは今回、上越市沖の水深約900メートルの海底付近で無人探査機を使い、海底の穴から「泡」が噴出し、600メートル上まで立ち上っている様子をとらえた。

 容器を上にかぶせて調べると、「泡」は気体ではなく、粒状のメタンハイドレートとわかった。海底から噴出したメタンガスが、海底から数十センチの高さでハイドレートに変化したものらしい。

 メタンは普通、海底近くで海水に溶けてしまうが、ハイドレートだと表層近くまで上昇して大気と混ざりやすい。年間通じて0.5度以下という日本海海底の低水温が関係する現象と考えられる。松本教授は「2万〜3万年前の氷期にはメタンが多く大気中に放出され、寒さを緩める方向に働いていたはず」と話す。



この記事の関連情報

朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり ここからサブコンテンツへの直リンクメニューです
サブコンテンツへの直リンクメニュー終わり
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.