現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. サイエンス
  4. 記事
2012年1月7日10時30分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

薬の副作用データ、日本語で検索 京大教授らが開発

 米食品医薬品局(FDA)が公開している薬の副作用報告を独自に整理、日本語で検索できるデータベースを京都大の奥野恭史教授(薬学)らが開発した。医師や薬剤師が、世界の最新の副作用情報を知ることができ、海外で先に発売された薬を使うときに、副作用を調べるのにも役立ちそうだ。

 薬は販売後に重い副作用が出ても、添付文書の改訂には時間がかかる。世界の最新情報を早く調べれば、副作用の被害者を減らせると期待されている。

 FDAは、薬の副作用の報告を集めており、1997年から現在まで8600の薬について400万以上の報告を公開している。ただ、情報が並んでいるだけで、誰でも簡単に検索できるような形になっておらず、医療現場では使いにくいとの指摘が出ていた。

 そこで、奥野教授らは、生物学や化学、情報科学を組み合わせた手法で、このデータを独自に整理。世界中の医薬品名とその主成分を厳密に関連づけたり、日本語に翻訳したりして、簡単に検索できるシステムを作った。薬の名前から副作用の一覧、患者がどうなったか、などがわかるようにして、もとの報告書の閲覧もできるよう工夫した。FDAや世界保健機関(WHO)などが使っている手法を使って、情報の信頼性も判断できるようにした。

 このデータベースでは、副作用情報が早く入手できることも確認できた。抗インフルエンザ薬、タミフルの添付文書に異常行動が追加されたのは04年だが、データベースで調べると、03年6月には異常行動との関連性が示されていた。

 検索サービスは、医療従事者や製薬会社を対象に、京都大学発ベンチャーの京都コンステラ・テクノロジーズが有料で提供している。(瀬川茂子)

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

3月11日、予想を超える巨大津波は必死で逃げた人たちをものみ込んだ。生死の分かれ目ともなった行動とは─。

放射性物質が大量に降り注いだ浪江町津島地区。だが、避難してきた人々はその事実を知らなかった…。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介