桜予想、高温に苦しむ 有力3者ずれまくり2008年04月24日15時01分 今年の桜の開花前線は大型連休を待たずに北海道に上陸し、終わりを迎えようとしている。さて、気象庁、財団法人の日本気象協会、民間のウェザーニューズの有力3者が競った開花予想はどれほど当たったのだろう? 検証してみると、いずれも大苦戦していた。
発表形式も予想地点も3者それぞれ違い、いったん発表した後も気候の変化に応じて随時修正していく。公正を期すため、3者出そろった3月5日時点の予想が、実際の開花日とどれだけずれていたのかを調べた。この時点では東北・北海道の予想は気象庁が出していないため、東京〜新潟以西の主な11地点で比較してみた。 完全に当たったのは、鹿児島市の協会の予想だけ。あとはすべて予想より早く開花した。ずれた日数を累計してみると、最も誤差が少なかったのはウェザー社で、延べ38日。以下、協会が延べ45日、気象庁が延べ57日で続いた。 これだけずれたのは、3月が暖かかったためだ。移動性高気圧に覆われて晴れの日が多く、冬型の気圧配置になる日がほとんどなかった。北海道や東北の16地点で月平均気温の最高値を更新。3月の平均気温は、北日本で平年と比べ2.3度、東日本では1.7度高く、戦後第2位の高気温となった。 誤差が最少のウェザー社は、3者中最多の600地点で予想を出している。計算による基本的な予想に日本全国の会員から寄せられる開花の情報を加えて修正する。今年寄せられた情報は昨年の2倍となる約1万件にものぼり、「肌の感覚」と「人海戦術」で面目を保った形だ。森下良治広報部長は「会員が送ってくれた地元に密着した情報が大変役に立った」と話す。 日本気象協会は87地点で予想。今年の「売り」は、測候所の無人化などで気象庁が断念した地点を含む8地点を新たに加えたことだ。協会の気象予報士・平泉浩一さんは「20年以上の観測記録がある木を選んで、正確な予想ができるようにしたのだが……。来年はもっと地点を増やし、独自の計算式に改良を加えて精度を上げたい」と話す。 気象庁は昨年より11地点少ない68地点に絞り込んだが、京都、名古屋、新潟の3市で1週間、大阪、広島の2市で6日間ずれるというさんざんな結果に。ただし3回目の発表である3月19日の予想では、誤差の平均が1.18日と最も精度が高かった。 横井貴子応用気象情報係長は「予想外の高気温のデータを反映させていけば、気象庁には55年分の開花に関するデータがあるので正確な予想ができる」と話す。(神崎卓征)
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