2009年5月21日5時37分
東海、東南海、南海地震が15〜30分ほどの時間差で連動して起きると、津波の高さが政府が想定する同時発生の場合の2倍に達する恐れがあることが、東京大総合防災情報研究センターなどの解析で分かった。千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で21日、発表する。
解析によると、東南海地震が最初に発生し、その15〜30分後にかけて南海地震や東海地震が次々に連鎖すると発生した津波が重なり合って、最大で土佐湾や駿河湾で波の高さが10メートル程度に達する。
政府の中央防災会議は、東海地震と東南海・南海地震について、駿河湾では2〜10メートル、土佐湾で5メートル以上の津波を想定している。今回の解析は一部で政府想定の2倍程度になった。
3地震は、過去に同時や数日後、数年後の連動発生を繰り返してきた。連動型の場合、救援や復興計画に大きく影響するため、文部科学省は08年度から連動性を評価するプロジェクトを始めている。この研究もその一環で、別々に行われてきた津波と地震の研究を統合して精密にシミュレーションした。
東京大の古村孝志教授は「3地震合わせて全長600キロもの震源域が同時に動くことは考えにくい。今後は時間差発生も視野に研究を深める必要がある」と話している。(鈴木彩子)