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筋肉も溶かす、毒キノコ成分発見 京都薬科大准教授ら

2009年5月29日19時10分

写真:ニセクロハツ=橋本貴美子准教授提供ニセクロハツ=橋本貴美子准教授提供

 食べると筋肉痛や呼吸困難などが起きる毒キノコ「ニセクロハツ」に含まれる強い毒性物質を、京都薬科大などのグループが突き止め、24日付英専門誌ネイチャーケミカルバイオロジー電子版に発表する。この物質が引き金となって、筋肉が溶けることもわかった。中毒を起こす詳しい仕組みが解明されそうだ。

 ニセクロハツは猛毒で知られる。05〜07年には、加熱すれば食用ともされるクロハツと間違えて食べるなど6件の中毒があり、4人の死亡が報告されているが、その中毒物質は謎だった。京都薬科大の橋本貴美子准教授と慶応大の中田雅也教授らは、ニセクロハツを水に浸して抽出液をつくり含まれる成分を調べた。

 食べさせたらネズミが死んだ成分を分離したところ、その物質が炭素原子を4個もつ小分子シクロプロプ―2―エンカルボン酸であることがわかった。この小分子は、合成化学の研究で利用されることはあるが、生物とのかかわりは知られていなかった。

 死んだネズミの血液を調べると、筋肉が溶け出していることも判明。体の中で何らかの化学反応を起こし、筋肉を溶かすと考えられるという。(瀬川茂子)

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