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埼玉で育て!熱帯フルーツ 温暖化にらみ、県が試験栽培

2008年6月8日8時26分

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写真ハウス内で60センチほどに育っているマンゴーの苗木=埼玉県久喜市の県園芸研究所

 トロピカル(熱帯の)フルーツが埼玉特産に? 埼玉県はこの春から、マンゴーや観賞用パイナップルなど亜熱帯地域に向く農作物の試験栽培を始めた。地球温暖化による将来の気温上昇をにらみ、新しい作物生産の可能性を探るという。(奈良有祐)

 気象庁の予測では、温暖化に歯止めがかからないと2100年ごろの夏には関東地方の平均気温が最大1.5度上昇。ほぼ全域が「九州南部並み」の暑さになるという。

 埼玉県内では昨夏、熊谷市で40.9度を記録、国内の最高気温を74年ぶりに更新した。県温暖化対策課によると、同市では都市のヒートアイランド現象も加わり、年平均気温は05年までの100年間で1.9度上昇している。

 そこで県は「もはや温暖化は不可避」として、新しい作物の産地化の可能性を探ることにした。当面は今年度から3年間、マンゴーや温州ミカン、ビワなどの果樹のほか、飼料やバイオ燃料用として、サトウキビなどの栽培に挑む。初年度の事業費は約155万円。

 県園芸研究所(久喜市)は4月から、接ぎ木したマンゴーやビワ、温州ミカン、デコポンなど柑橘(かんきつ)類の栽培を本格的に始めた。たとえばマンゴーは、比較的栽培しやすい種類の苗を沖縄県の業者から購入。生育には15度以上が適しているとされるためハウス内を11〜28度ほどに管理し、地面に埋めた電熱線で地温を上げるなどしている。

 同研究所果樹担当部長の須賀昭雄さんは「内陸の埼玉では年間の寒暖差が大きく、冬場をどう克服するかがポイント」。暖房費や環境への負荷を考え、キュウリなど既存作物のハウスに移すことも検討しているという。

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