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熊野灘に断層の巣 京大など調査、04年M7地震原因か

2009年5月25日9時18分

図:  拡大  

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 京都大や海洋研究開発機構などのチームが、紀伊半島沖で複雑につながった複数の海底断層を発見した。この断層が、04年の紀伊半島沖地震を起こした可能性が高く、過去に繰り返し動いていた痕跡も見つかった。今後も動く可能性があり、専門家は注意を呼びかけている。

 航空写真で見つかる陸地の活断層と違い、沿岸の海底の活断層調査は遅れている。さらに沖合で沈みこむプレート(岩板)内部の地下構造の調査は難しく、断層の実態は分かっていない。04年9月に紀伊半島沖で起きたマグニチュード(M)7規模の地震も、フィリピン海プレート内部の断層が起こしたが、その仕組みはなぞだった。

 チームは、紀伊半島沖約80キロの熊野灘で、探査船から音波を反射させて地下構造を調べた。辻健・京都大大学院工学研究科助教らが幅13キロ長さ30キロの範囲を詳しく解析した結果、六つの断層が複雑につながっていることが分かった。断層のずれは1キロに達する部分もあり、繰り返し動いた痕跡があった。

 これらの断層の位置や傾きなどから、04年の紀伊半島沖地震を起こした可能性が高いことも分かった。この地震は、横ずれ断層と逆断層が複雑にまざったもので、今回、見つかった断層の一部が同時に動いたと考えられた。今後も、04年のような地震発生が予想されるという。

 これまで東南海地震などプレート境界型とみられてきた地震の中には、プレート内地震がまざっていた可能性もあるという。今回の調査範囲の外にも断層はつながっているとみられ、断層の活動度や巨大地震との関連も注目される。

 連続して地震が起きたり、津波を起こしたりする危険もある。辻助教は「巨大地震のような大きな被害は出ないだろうが、注意が必要だ」と話している。(瀬川茂子)

     ◇

 〈紀伊半島沖の地震〉 04年9月5日、M6.9、M7.4の地震が立て続けに起こった。震源が陸地から遠く、最大震度は5弱だったが、10府県で40人以上のけが人がでた。紀伊半島沖では、東南海地震などプレート境界で起こるM8級の巨大地震の発生が予測されている。今回、見つかったプレート内部の活断層が起こす地震と巨大地震との関係は不明だ。

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