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インターフェロン、白血病治療に期待

2009年6月1日2時0分

 東京医科歯科大と秋田大のグループは、ウイルスの増殖を抑えるとされるインターフェロン(IFN)が、血液細胞の源になる造血幹細胞の働きを制御することを突き止めた。IFNと抗がん剤を組み合わせて白血病治療に使えば副作用が少なく治療効果の向上が期待できるという。31日付の米科学誌ネイチャーメディシン電子版で発表する。

 樗木(おおてき)俊聡(としあき)・東京医科歯科大教授(免疫学)らは、IFNを体内で作り出せる物質を、マウスに与え、造血幹細胞の変化を調べた。この物質を一時的に与えると造血幹細胞は増殖し、慢性的に与えると減少することがわかった。IFNが造血幹細胞の働きを左右していた。

 慢性骨髄性白血病では、造血幹細胞に似た「幹細胞」が白血病細胞を作り出す。白血病を抗がん剤で治療する場合、増殖中の細胞でないと抗がん剤は効果を発揮しない。白血病の幹細胞が休止状態にあると抗がん剤を投与しても十分効かず、これが再発につながることが問題とされていた。

 今回、IFNを一時的に与えると、造血幹細胞が活性化することがはっきりした。このことから、樗木さんらは「抗がん剤の治療をする前にIFNを与えて白血病の幹細胞を活性化させてから抗がん剤を与えれば、抗がん剤の効果が上がる可能性がある。白血病の根治につなげられるかもしれない」と期待している。(本多昭彦)

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