150度の高温でも、マイナス200度の低温でも使える特殊な形状記憶合金を、東北大のグループが開発した。曲げても形が元に戻る形状記憶合金は、医療器具や眼鏡フレームなどに広く使われているが、主に常温でしか使えなかった。温度が極端に変化する宇宙や自動車部品などへの応用が期待される。
同大の貝沼亮介教授、大森俊洋助教らが開発したのは鉄、マンガン、アルミニウム、ニッケルを組み合わせた合金。これまでのニッケルとチタンの合金(ニチノール)は、特性を保てる温度は80度からマイナス20度ほどだった。
ニチノールに比べて加工しやすく、価格も1割ほどと安いため、地震の揺れを吸収する建設資材にも使えるという。今後、メーカーと量産化を目指し、数年以内に実用化したいという。