国立天文台は5日、米ハワイにある「すばる望遠鏡」が故障し、観測を中断したと発表した。冷却液が漏れ、光を集める鏡などにかかったのが原因で、観測再開には最低2週間はかかる見通し。主要なカメラを再び動かすには、数カ月かかる恐れもあるという。
天文台によると、すばる望遠鏡はハワイ島のマウナケア山頂約4200メートルの地点にある。直径8.2メートルある鏡で光を反射し、カメラに集めて観測する。大型の反射望遠鏡としては視野が世界一広いカメラを備えているのが特色だが、このカメラが故障した。銀河の分布を調べる研究などが停滞する恐れがある。
故障が起きたのは現地時間の2日午前5時半ごろ。カメラを冷やすための液体100リットル以上が、チューブのすき間から約6時間にわたり漏れたとみられる。液体は鏡の表面に付着したほか、鏡を下から支える装置や床下などにも広がっているという。