小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルを見る人たち=30日午前9時58分、神奈川県相模原市、川村直子撮影
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの公開が30日、神奈川県の相模原市立博物館で始まった。31日まで。小惑星「イトカワ」の砂が入っているかどうかの分析が進む採取容器を除き、すべての部品が公開されるとあって、開館前から2千人以上が列を作った。午後5時の閉館までに、1万3千人が来館。会場の外には最大3時間待ちの長蛇の列ができた。
8月2〜6日には茨城県つくば市、15〜19日には東京・丸の内でも公開される。
先頭に並んだのは、午前4時半に来た大阪府泉南市の会社員篠原正樹さん(39)。夏休みをとって青春18切符で上京し、昨晩は漫画喫茶に泊まった。「研究者やスタッフががんばって新しい技術を開発し、帰還するという結果を出したのはすごい」
午前9時半に開館すると、来場者は職員に「立ち止まらないでください」と促されながら、展示ケースを食い入るように見つめていた。東京都大田区の小学2年野沢恒(ひさし)くん(8)は祖父母に連れられ、「双眼鏡で見た。思ったより大きかった」と笑顔だった。
相模原市立博物館や宇宙航空研究開発機構は毎年、この時期に一般公開のイベントを開いているが、関係者は「開館前に順番待ちができるのは初めて」。公開に合わせて市役所からも職員の応援を呼び、熱中症などを心配して救護所も設置した。(東山正宜)