チョウの生息域が北に移っている。温暖化や都市部のヒートアイランド現象が一因とみられ、調査した日本自然保護協会(東京都)の担当者は「気温上昇の影響が身近な生き物にまで及んでいることの表れだ」と指摘している。
日本自然保護協会は昨年夏、専門家や市民と協力して6052件のデータを集め、4157件を分析。その結果、1970年代まで南西諸島から近畿地方に生息していた「ツマグロヒョウモン」が東海や関東に拡大していた。豪雪地帯の新潟県や富山県、東北地方でも確認されたという。
70年代まで主に九州に生息していた「ナガサキアゲハ」も、東海・関東で確認された。この2種ほどでなくても、他の種でも生息域の北上は進んでいた。