古川聡さんら6人が滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)が、近く無人になる可能性があることがわかった。24日にあったロシアのロケット打ち上げ失敗の影響で交代の飛行士の打ち上げが遅れ、古川さんらの帰還に間に合わなくなる恐れがあるためという。
米航空宇宙局(NASA)ISS計画部のサファディーニ部長が29日の会見で明らかにした。同部長は「水や食料などの補給物資は十分にある」と話した。
ISSには帰還用のソユーズ宇宙船が二つドッキングしており、それを使って9月には米ロの3飛行士が、11月には古川さんら3人が帰還する予定だ。ソユーズには設計寿命があり、宇宙航空研究開発機構によると、古川さんらが乗るソユーズは12月下旬までには帰還させる必要がある。
しかし24日に無人補給船プログレスを載せたロケットの打ち上げに失敗したロシア宇宙庁は、安全性の確認のため交代要員を乗せるソユーズの打ち上げを遅らせる見通しで、無人化が現実味を帯びてきた。2000年に飛行士のISS長期滞在が始まって以来、初めての事態となる。
NASAのサファディーニ部長は「ISSは地上からでも十分に操作できる」と語ったが、宇宙機構によると、日本の実験棟「きぼう」での科学実験はできなくなるという。