植物に花を咲かせる「花咲かホルモン」は、イモをつくる能力も持っている――。奈良先端科学技術大学院大とスペインのグループの研究で、こんなことがわかった。英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。
奈良先端大の島本功教授らは、イネの花を咲かせるホルモン「フロリゲン」をつくる遺伝子が常に働くようにして、ジャガイモの細胞に組み込んで培養した。さらに、屋内施設で日照時間を長くするなど、本来ならイモをつくらない環境条件にして育てたところ、イモができたという。
フロリゲンは、昼間の長さなどの季節変化を感知して葉でつくられ、茎の先端に運ばれて花を咲かせる。ジャガイモに導入したフロリゲンが地下の茎に移動し、イモをつくるのにかかわっていたらしい。