車いすに取り付けたロボットアームを操作し、紙パックをつかむ尹祐根研究員=茨城県つくば市の産業技術総合研究所
腕が不自由な人の自立生活を支援するロボットアームを、茨城県つくば市の産業技術総合研究所が開発し、公開した。重さ6キロと軽量で簡単に取り外しでき、ベッドや電動車いすなどに付け替えて使える。指一本で操作可能で、机上の飲み物を取って口元まで運んだり、床に落ちたものを拾い上げたりできる。
開発したのは同研究所サービスロボティクス研究グループの尹祐根(ユン・ウグン)研究員と松本吉央研究グループ長。長さ40センチの樹脂製アームは1メートルまでの範囲で伸び縮みし、2本指で0.5キロの物まで持つことができる。
これまでのロボットアームは人間の腕のように関節を伸ばしたり縮めたりして動かすタイプが主流で、関節部に手が挟まれる恐れがあった。新開発のロボットアームは動きを単純化する一方で、ジョイスティック型のコントローラーでの操作のほか、パソコンでも動かせる。将来的には現在販売されている装置の半値以下の約80万円で販売したい考えだ。
尹研究員は「障害の程度や生活スタイルに柔軟に対応できるロボットアームができた」と話している。(中村浩彦)