敵に襲われたとき、トカゲのように「しっぽ」を切って逃げるカタツムリを、オランダ・ナチュラリス生物多様性センター研究員の細将貴(ほそまさき)さんが発見した。3日、英国王立協会紀要に発表した。ナメクジやタコなどでも尾や足を切ることが知られているが、カタツムリのしっぽ切りが学術報告されるのは初めてという。
このカタツムリは八重山諸島に生息するイッシキマイマイ。1〜2年で直径3〜4センチの「大人」になると殻の入り口にコブができ、ヘビから身を守る。しかし、殻が未成熟な幼いカタツムリにはコブがなく、ヘビにかみつかれたしっぽを切り離して逃げていることを実験室と野外での追跡調査の双方で確認した。
天敵のヘビがいない島では、こうした現象が著しく少ないこともわかった。しっぽ切りはヘビに対抗するために進化した適応と考えられるという。