昆布から抽出されたグルタミン酸(東京都港区・AJINOMOTO食とくらしの小さな博物館)=国立科学博物館提供
国産商用第1号テレビ(奈良県天理市・シャープ歴史ホール)=国立科学博物館提供
酒の自動販売機(岩手県二戸市・二戸歴史民俗資料館)=国立科学博物館提供
アンモニア合成装置(宮崎県延岡市・旭化成ケミカルズ)=国立科学博物館提供
透過型電子顕微鏡(名古屋市千種区・名古屋大学博物館)=国立科学博物館提供
昆布から抽出され、うまみ調味料の原点となった「グルタミン酸」など22件について、国立科学博物館は6日、科学技術史上の重要な成果を示す重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録した。
日本の科学技術全般を対象とした登録制度で、今年が2回目。国民の暮らしや経済などに大きな影響を与えた技術資料を保存し、活用するのが狙いだ。
瓶入りの「具留多味酸」(グルタミン酸)は、明治時代に東京帝国大の池田菊苗(きくなえ)博士が昆布から抽出したもので、「世界の食生活に大きな影響をもたらした」と評価された。現存で日本最古とみられる飲用自動販売機も登録。1889〜1910年ごろに作られ、ゼンマイ仕掛けで硬貨を入れると酒が出る仕組みだ。
国産商用第1号の白黒テレビ(シャープ)や国産初期のスーパーコンピューター(日立製作所)や透過型電子顕微鏡(同)、アンモニア合成装置(アームストロング社ほか)なども登録された。家庭用ベータ方式ビデオテープレコーダー(ソニー)も「VHS方式との技術競争を通じて技術の進歩に大きく貢献した」との理由で選ばれた。
08年に行われた第1回登録の際には、「純国産ロケット」や「電子式卓上計算機」など23件が選ばれている。(山本智之)
【未来技術遺産に選ばれた22件】
酒の自動販売機 岩手県二戸市
変圧器の品質管理資料 川崎市
日本最古のグルタミン酸 東京都港区
赤レンガ1号倉庫保存エレベーター 横浜市
吸入ガス発動機関 滋賀県守山市
アンモニア合成装置 宮崎県延岡市
透過型電子顕微鏡 名古屋市
国産商用第1号テレビ 奈良県天理市
エックス線回転横断撮影装置 青森県弘前市
無線電信送受信機 栃木県小山市
国産トランジスタコンピューター 神奈川県平塚市
二酸化マンガン製造用チタン陽極電解槽 宮崎県日向市
東洋初のフロート板ガラス 京都府舞鶴市
沼原発電所立軸単輪単流フランシス形ポンプ水車
栃木県那須塩原市
家庭用ベータ方式ビデオテープレコーダー
東京都品川区
界面活性剤製造設備 堺市
自動車排ガス浄化用触媒担体 名古屋市
全電気式産業用ロボットのさきがけ 北九州市
国産初期のスーパーコンピューター 神奈川県秦野市
デジタルカメラ試作機 東京都渋谷区
エネルギー回収型大電力ジャイロトロン 茨城県那珂市
東海道新幹線0系電動客車量産型第1号車 大阪市