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2011年10月8日9時40分

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鼻粘膜からインスリン分泌細胞 糖尿病治療に活用も

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 鼻の粘膜の細胞から、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のベータ細胞と同じ働きをする細胞を作ることに、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがラットで成功した。この細胞を膵臓に移植したラットで、血糖値が下がることも確認した。将来、自分の鼻の細胞を使った新たな糖尿病の治療法につながる可能性があるという。

 7日、英科学誌「EMBO分子医学」(電子版)に論文が掲載された。

 チームは、神経細胞には膵臓のベータ細胞のようにインスリンを分泌する能力があることを突き止めた。神経細胞のもとになる神経幹細胞をラットの鼻から採取。インスリンの分泌を活性化させる特殊な溶液の中で培養し、2型糖尿病のラットに移植したところ、インスリンが分泌され、血糖値がほぼ正常値に下がることが確認できた。

 産総研の桑原知子主任研究員は「臨床応用が可能になれば、自分の細胞を使うため、現在の膵臓移植のようなドナー不足や拒絶反応の問題を解決できるだろう」と話している。(石倉徹也)

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