進化論で著名なチャールズ・ダーウィンの「種の起源」の初版本が15日、東北大付属図書館(仙台市)に寄贈された。東日本大震災で被災した同館では復興のシンボルになると、科学史に残るこの本の一般公開を含めて活用する。
寄贈するのは仙台市に住む東北大名誉教授の岡本宏さん(72)。膵臓(すいぞう)でインスリンを作る細胞が壊れる仕組みを解明した医学研究で知られ、日本学士院賞などを受賞。門下生にスケールの大きい研究をしてほしいと「ガリレオやダーウィンを目指せ」と言ってきただけに、この名著の初版本への思い入れが強かった。
40年ほど前から欧米の学会に行くたびに古書店を回り、97年にニューヨークの古書店で見つけて2万6千ドル(当時で約300万円)で購入した。自宅で大切にしてきたが付属図書館が創立百周年を迎えるのを機に寄贈を決めた。