鉄鋼大手のJFEスチールが13年前に売り出したサンゴ礁を育てるブロックで、サンゴが産卵して自然に増えている様子が初めて確認された。サンゴは乱開発による減少が問題になっている。JFEはこの成果をいかして普及に弾みをつけたい考えだ。
今年5月、東京海洋大の協力を得て、沖縄・宮古島の平良港に置いたブロックで、サンゴの一種のハナガサミドリイシが卵を産む様子を撮影することに成功した。
ブロックは鉄鋼を生産するときに出る副産物「スラグ」でつくったもの。通常は、セメントやアスファルトの原料に使われるが、JFEは、サンゴや海藻が着生しやすくするため、0.5ミリ以下の穴が無数にあくよう表面を加工。1998年から1トンあたり4万5千円で売り、国内33カ所とインドネシア1カ所の海中に置いた。
ブロックにサンゴの卵を植え付ければ育つことは分かっていたが、産卵して増えることは実証できていなかった。