「生きた化石」とも呼ばれるシーラカンスの新たな繁殖地が、アフリカ・タンザニア北部にあることを、東京工業大などの研究チームが遺伝子解析で突き止めた。アフリカ大陸沿岸で漁網にかかるものは数百キロ沖合のコモロ諸島で繁殖したものが、海流に流されてきた迷子と考えられてきた。
24日付の米科学アカデミー紀要に発表する。シーラカンスは約3億8千万年前に出現した。世界中で120種ほどの化石が見つかっている。白亜紀末期に恐竜とともに絶滅したと信じられていた。
1938年に南アフリカで捕獲され、「20世紀最大の生物学的発見」とも言われた。現在はコモロ諸島やタンザニア、南アフリカなどアフリカ南東部沿岸とインドネシア近海で確認されている。アフリカ近海のものは、コモロ諸島で繁殖したものが、インド洋から大陸方向に流れる強い海流に乗ってきたものと推察されてきた。