岐阜・神岡鉱山の坑内にある素粒子観測装置「カムランド」に、幽霊のような粒子「ニュートリノ」の質量を推定できる現象「二重β崩壊」を捉える新しい実験装置が完成し、28日、完成記念式典が開かれた。
カムランドは東京大の観測装置「カミオカンデ」の跡を利用して東北大が2000年に作った。地球内部の活動によって発生したニュートリノを世界で初めて検出するなどの実績を上げている。
新しい実験装置は、キセノン136という物質を混ぜた油などを入れた直径約3メートルのナイロン製のバルーンをカムランドの中につるしてある。キセノンが二重β崩壊を起こすまで、研究者らはひたすら待つ。じっと待つイメージにちなんで、新プロジェクトを「カムランド禅」と命名した。