【東山正宜】肝炎がどれくらい進行しているか、血液検査だけで判断できる方法を大阪市立大の村上善基講師らが開発した。針を刺して肝臓組織を取り出さなくていいため、患者の負担も少なくなる。3年後に高度先進医療の認可を受けたい考えだ。
村上さんらは、血液中にわずかにある肝臓細胞のリボ核酸(RNA)が、病状によって変化することに注目。診断が確定している患者約100人の血液で12種類のRNAを調べることで、肝炎ウイルスのB型、C型などを識別したり、病状の進み具合を判定したりできることを確かめた。
現在は、血液検査で肝機能などから肝炎を疑い、おなかに針を刺して組織を取り出し、重症度を調べている。3泊ほど入院が必要で10万円ほどかかる。新しい手法だと、最初の検査で採った血液が使え、3万円ほどですむという。
重症度を正しく診断できたのは、進行度によって6〜8割という。村上さんは「さらに精度を高め、コストも下げたい」と話す。結果は10月31日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。