【下司佳代子】妊婦の血液を調べるだけで胎児がダウン症かどうかが高い確率でわかる新型の出生前診断について、適切な運用には当局の規制が必要とする米研究者の論考が、1日付英科学誌ネイチャーに掲載された。
著者は米カリフォルニア大法学部のジェイミー・キング准教授。新型診断は羊水検査と違って流産の危険がなく、妊娠早期にできるため、カウンセリングの充実や中絶の判断にかける時間が確保できることを利点に挙げ、「生殖に関する女性の自立性を高める可能性がある」と評価した。
一方で、遺伝子検査ビジネスの広がりなどを念頭に、診断は必ず医師の指導の下で受けることなど、規制の枠組み作りを早急に行うよう米食品医薬品局(FDA)に求めた。精度と臨床上の有用性を確保する基準も決めるべきだとした。