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世界最強の加速器トラブル、原因は鳥が落としたパン?

2009年11月12日11時10分

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 【ワシントン=勝田敏彦】世界最強の粒子加速器LHCが運転再開に向けた試験中、鳥が落としたらしいパンの小片のせいで冷却装置が止まるトラブルがあった。運営する欧州合同原子核研究機関(CERN)が発表した。

 スイス・フランス国境の一周27キロのトンネルに建設されたLHCは、昨年9月の運転開始直後にヘリウム漏れが起きて運転を停止。今年10月末、陽子ビームをトンネルの一部に通す試験を始めたばかりだった。

 今月3日に、インターネットで公開中の試験データを見ていた人が装置の異常な温度上昇に気付き、英科学ウェブサイトに通報。同サイトがCERNに問い合わせ、地上の装置にパンが落ちてショートして冷却装置が止まったとわかった。CERNはトラブルを認め、6日、「鳥は無事逃げたが、パンにはありつけなかった」と発表した。冷却装置はその後復旧したという。

 LHCは陽子ビームを加速して衝突させ、宇宙誕生の「ビッグバン」直後の超高温・超高圧を再現する装置。物質に質量を与える粒子など、素粒子物理学におけるノーベル賞級の発見が期待されている。建設には約5千億円かかっており、日本も170億円近くを拠出している。

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