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採血だけで消化器がん発見 金沢大教授らが判定法開発

2009年11月20日5時1分

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 金沢大学は19日、胃がんや大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど消化器のがんを採血だけで発見できる手法を開発したと発表した。消化器がんに特徴的な遺伝子群の異常があることを見つけ、がんの有無を判定できるようにした。従来の検査法より、がんを高率で見つけることが期待できるという。人間ドックなどで活用することを目指す。

 同大医学類の金子周一教授(消化器内科)らは、消化器がん患者に特有の遺伝子群の異常を見つけた。この遺伝子群の特徴に着目して、がん患者40人と健康な人13人の計53人の血液で調べたところ、約9割の48人でがんの有無を正しく判定できたという。一方、「陽性」と判定した人の約1割で実際には、がんは見つからなかった。

 がんを種類別に調べたところ、胃がん・大腸がん(患者40人)の7割、発見されにくい膵臓がん(28人)でも7割で判定できたという。ただ、早期がんをどの程度、発見できるのか検証はこれからだ。

 一方で、がん患者150人を対象に、がん特有のたんぱく質などから判定する一般的な腫瘍(しゅよう)マーカーの精度を検証すると、「陽性」と正しく判断できたのは2割にとどまったという。

 金沢大の判定法では採血だけで3〜4日で結果が出るのが利点。特別な薬の投与も不要なうえ、X線による被曝(ひばく)も心配なく、費用もがん判定に使われる陽電子放射断層撮影(PET)検査の半額程度の10万円以下ですむという。

 金沢大の研究成果を事業化する目的で設立された「キュービクス」(金沢市)が、遺伝子の異常を判定できる専用の「DNAチップ」を委託製造し、来年末にも自費診療で検査をスタートさせたいとしている。

 金子教授は「今回は消化器がんで検査したが、肺がんや子宮がんにも応用可能だと思う。健康診断や人間ドックで検査することで早期発見、治療につなげたい」と話している。(角谷陽子)

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