植物の成長や開花を促す植物ホルモン「ジベレリン」が、植物の進化の過程でどのような役割を果たしてきたのか――。その仕組みを世界で初めて解き明かしたと、名古屋大が発表した。
基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)との共同研究で、22日付の英科学雑誌「Nature Communications」電子版に掲載された。
ジベレリンは戦前に日本人が発見し、現在もジベレリン水溶液に花をつけて果実を大きくするなどの方法で広く使われている。
名古屋大の安益(あや)公一郎・特任助教らの研究では、ジベレリンは約4億3千万年前に出現したシダ植物によって作られ、もともとは生殖のために作用していたことがわかった。
また、実験でシダ植物にジベレリンを投与しても成長に影響しなかったことから、「茎を太らせる」などの働きは、約3億年前にイネなどの高等植物が現れて以降に生じたものであることも突き止めた。