【行方史郎=ワシントン】世界保健機関(WHO)は23日、サウジアラビアとカタールの計4人から2003年に流行した新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスと同じ仲間の新種ウイルス感染が確認されたと発表した。うち1人は死亡した。
4人のうちサウジアラビアの2人は家族。この家族では、さらに2人が呼吸器症状を訴え、1人は亡くなったが、ウイルス感染の有無はわかっていない。AP通信によると、カタールの患者は10月に発症、搬送されたドイツで感染が確認されたが、回復した。
9月にカタールから英国に搬送された男性で感染が確認されて以降、この新種ウイルスによる感染者は計6人で、うち2人が死亡した。WHOでは「SARSのときと状況は違う」としながらも、「これまで関係した国以外にもウイルスは広まっているとみなした方が賢明だ」として、監視強化を呼び掛けている。
SARSは02年から03年にかけて中国を中心に流行し、約800人が亡くなった。