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切っても頭側が頭に プラナリア再生の仕組み、京大解明

2009年12月8日16時3分

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写真:体長1〜2センチで水中にすむプラナリア。上が頭側=阿形清和教授提供体長1〜2センチで水中にすむプラナリア。上が頭側=阿形清和教授提供

写真:切ると切った数だけ再生するプラナリア=阿形清和教授提供切ると切った数だけ再生するプラナリア=阿形清和教授提供

 体を10個に切れば、10匹に再生する強い生命力を持つプラナリアという動物は、もとの体の頭の向きに頭ができ、尾の向きに尾ができる――。長年の謎だった頭と尾の方向を決める仕組みを、京都大の阿形清和教授らが解明した。頭から尾側に運ばれるたんぱく質と、その受容体が重要な役割を果たしていた。

 プラナリアは水中にすむ体長1〜2センチの動物で、切っても切っても断片が完全な形に再生することから、再生学のモデル動物といわれる。

 阿形教授(再生生物学)らは、動物の体の形づくりで重要な役割を果たす、ヘッジホッグと呼ばれるたんぱく質に注目。ヘッジホッグは頭側から尾側に運ばれており、受容体に結びつくと、信号が伝えられ、そこで尾を作る命令を出す遺伝子が働き始めることがわかった。断片にした時も、もとの体の尾の方向にヘッジホッグがたまるため、再生後も尾になっていた。ただし、断片が短いと、ヘッジホッグの量が足りず尾の方向に頭ができる。

 この結果は米科学アカデミー紀要電子版に発表する。

 人でも胎児の臓器が形づくられる時には前後、左右などの位置関係がある。阿形教授は「基本的な仕組みは、プラナリアと共通する可能性がある」と話す。(瀬川茂子)

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