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第5回「ジャパンSDGsアワード」、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞にユーグレナ

第5回「ジャパンSDGsアワード」、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞にユーグレナ
第5回「ジャパンSDGsアワード」の表彰式に臨んだ(左から)松野博一官房長官、出雲充・ユーグレナ社長、岸田文雄首相、林芳正外相=2021年12月24日、首相官邸(ユーグレナ提供)

政府のSDGs推進本部が第5回「ジャパンSDGsアワード」の結果を2021年12月24日に発表した。SDGsの推進に極めて顕著な功績があったと認められる企業や団体に贈られる「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」に、株式会社ユーグレナ(東京都)が選ばれた。同社は、藻の一種ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を使った食品・化粧品の販売や、バイオ燃料の研究開発を手がけるベンチャー企業。今回はバングラデシュの農家や難民をソーシャルビジネスで支援してきたことが評価された。(編集部・竹山栄太郎)

WFPと連携して支援

ジャパンSDGsアワードは2017年から毎年おこなわれている。SDGsに取り組む企業や団体を公募し、「SDGs推進円卓会議」のメンバーで構成する選考委員会の意見をふまえて受賞団体を決定した。本部長賞のほか、SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞、SDGs推進副本部長(外務大臣)賞、特別賞が選ばれた。

本部長賞のユーグレナは、国連世界食糧計画(WFP)と連携したバングラデシュでの活動が評価された。現地の財団と合弁会社をつくり、小規模農家と契約。緑豆(りょくとう)の栽培で農家たちの生計を支えつつ、隣国ミャンマーから流入してきたロヒンギャ難民への食料支援にもあてた。このほか、子どもたちにユーグレナクッキーを配布する「ユーグレナGENKIプログラム」も続けている。

ユーグレナの出雲充社長は、「バングラデシュでの活動はまだ道半ばですが、今回このような素晴らしい賞をいただいたことは、SDGsの達成に向けて活動する私たちの取り組みの経過を、皆さまに応援いただいている象徴だと思っています。今後も、人と地球のサステナブルな発展を実現するという確固たる決意を持ち、バングラデシュの課題解決に向け、事業を推進してまいります」とのコメントを出した。

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WFP運営の店舗で、ロヒンギャ難民に緑豆を販売する様子(ユーグレナ提供)

SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞には、NPO法人eboard(イーボード)、社会福祉法人恩賜財団済生会の2団体が選ばれた。eboardは、貧困や不登校などで学習機会を損なわれている子どもたちにICT教材を提供する団体。映像授業に字幕をつけて、ろう・難聴の子どもや日本語支援が必要な子どもの学習を支える「やさしい字幕プロジェクト」を20年9月に始めた。1000人以上の企業・個人ボランティアの協力を得て、21年8月までに約2000本の映像授業に字幕をつけたという。

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表彰式に臨んだeboardの中村孝一代表理事(左から2人目、eboard提供)
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字幕つきの映像授業の画面(提供)

SDGs推進副本部長(外務大臣)賞には、株式会社HAKKI AFRICA、OUI Inc.、特定非営利活動法人ジャパンハートの3団体が選ばれた。このうちジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」を掲げる国際医療NGO。今回は、カンボジアでの小児がん患者への無償治療活動が評価されたという。吉岡春菜理事長は、「今回の受賞を励みに、これからも目の前のひとりを大切にする活動を継続し、SDGs達成に向け活動に邁進(まいしん)してまいります」とのコメントを出した。

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表彰式に臨んだジャパンハートの吉岡春菜理事長(左から2人目、ジャパンハート提供)
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治療を受けるカンボジアの子どもたち(ジャパンハート提供)

特別賞に選ばれたのは、株式会社シュークルキューブジャポン、株式会社荏原製作所、ゆめ伴プロジェクトin門真実行委員会、愛知県立南陽高等学校Nanyo Company部、株式会社エルコム、大槌ジビエソーシャルプロジェクト、一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとの7団体だった。

過去の受賞団体は外務省のウェブサイトにまとめられている。

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