【芸術の部】新たなアートで新たな価値と社会を クリエイティブ・アート実行委員会

社会課題の解決やSDGsの達成に向けて地道に活動する人を支援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第1回受賞者が10月22日(土)に公表されました。SDGs ACTION!では、受賞者の方たちの活動内容をご紹介します。(Sponsored by 岩佐教育文化財団)
活動名:障害のあるアーティストの発掘&育成事業
芸術の部・団体 賞金200万円
障害のある人もない人も、幼児も高齢者も、互いの創造性を触発し合いながら、新たなダンスや美術作品、音楽作品を作っていく──。1990年の設立以来、そんなユニークな活動を展開してきたクリエイティブ・アート実行委員会。
特に注力してきた活動の一つが、質の高い「ファシリテーター育成」です。障害のある人たちの表現活動をどのようにファシリテートできるか、実践的に学べるコースやワークショップを実施しています。例えば、特別支援学校の先生方、福祉施設の方々が、ダンスや美術のワークショップなどによく参加されています。
さらに「視覚障害のあるアーティストの育成」があります。私どもは1992年から7年間、「視覚を超える造形ワークショップ」を開催し、光島貴之さん、伊藤悦子さんら視覚に障害のあるアーティストを輩出してきました。現在、定期的に創造活動ができるスペースにてワークショップ、展覧会を開催しています。

そして、身体障害のある人達を含むコンテンポラリー・ダンス・カンパニー「インテグレイテッド・ダンス・カンパニーの運営」が挙げられます。これは、障害のある人達の身体性を生かした新たなダンス表現、高い芸術性を求める活動です。
アートは新たな美を創造し、多様な価値を社会にもたらすものです。障害のあるアーティストを発掘・育成し、その成果としての作品や公演を紹介していくこともまた、多様性に満ちた社会を創っていくことになると考えます。
受賞コメント
この度はSDGs岩佐賞を賜り、大変ありがたく、光栄に存じます。障害のある方々との表現活動を30年おこなってきておりますが、こうした受賞は初めてのことです。これを励みにさらに多様な創造性を持っていらっしゃる障害のある方々の表現活動を共におこない、新しいアートの可能性を紹介する活動に賞金を使わせていただきたいと考えます。
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