【平和の部】世界の紛争・災害被害者の自立を支援して21年 テラ・ルネッサンス

社会課題の解決やSDGsの達成に向けて地道に活動する人を支援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第1回受賞者が10月22日(土)に公表されました。SDGs ACTION!では、受賞者の方たちの活動内容をご紹介します。(Sponsored by 岩佐教育文化財団)
活動名:紛争・災害の影響を受ける国々における難民とホスト・コミュニティの自立支援および日本国内での平和教育の実践
平和の部・団体 賞金300万円
テラ・ルネッサンスは、2001年の設立以来、ウガンダやコンゴ民主共和国、ブルンジをはじめとするアフリカやアジア地域で、元子ども兵士や性暴力被害者、地雷被害者など、紛争の影響を受けた人々への支援をおこなってきました。いまや活動国は8カ国に広がり、近年は国連機関との協働も進んでいます。
また、ロシアの軍事侵攻を受けて、今年3月からはハンガリーとウクライナにて難民・避難民支援も手掛けています。9月にはハンガリーに現地法人を開設し、支援を本格化させています。
私たちの難民支援活動は、人道支援だけでなく、難民の主体性を尊重し、避難先や故郷での生活再建を視野に入れた「自立支援」であることが特徴です。また、難民の受け入れ側である「ホスト・コミュニティに対する支援」もおこなっています。難民問題では、ホストの側も大きな負担を強いられるうえ、彼らもまた経済的に困難な状況である場合が多いのです。私たちは、ホスト・コミュニティにも支援をおこなうことで、難民と住民間の軋轢(あつれき)という現地特有の問題を回避し、双方の関係性の構築にも注力しています。

また私たちは、現場での支援活動とともに、国内での啓発・提言活動による平和教育にも熱心に取り組んでいます。日本にいる私たちも「微力だが無力ではない」こと、世界で起こっている問題を解決する力があることを訴える取り組みは、次世代の担い手の育成に貢献する大切な活動であると考えています。
今後もテラ・ルネッサンスでは、支えてくださる多くの皆さんとともに、世界平和を目指していきます。
受賞コメント
当会は21年前、当時大学生だった鬼丸昌也氏(現理事)により「すべての生命が安心して生活できる社会(=世界平和)の実現」を目指して設立されました。この度、設立目的である「平和」の部で表彰いただいたことは、大変光栄に存じます。受賞を励みに、今後も活動を継続し、SDGs達成にも寄与していきたいです。
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