東京都議選は22日、選挙戦最終日を迎え、主要政党の党首らが都内を駆け回った。安倍政権の経済政策を中心に論戦が繰り広げられ、有権者は街頭で訴えに耳を傾けた。参院選の行方を占う首都決戦は23日、投開票される。
都議選候補者アンケート安倍晋三首相(自民党総裁)は都内6カ所で街頭演説し、真っ先にアベノミクスの実績を訴えた。「十数年続いたデフレから脱却するには、今までの経済政策ではだめだ」として金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢で経済成長に取り組む考えを強調。「日本を覆っていた重く暗い空気は一変した」と声を張り上げた。
連立を組む公明党の山口那津男代表は世田谷区での街頭演説で、国の経済規模を示す国内総生産(GDP)の1〜3月期速報値が年率換算で4・1%プラスに転じたことを挙げ、「これが今の公明党が入った連立政権に対する評価だ」と述べた。
日本維新の会の橋下徹共同代表もアベノミクスには肯定的な姿勢を見せた。JR池袋駅前で「一番重要なのは第3の矢、徹底した改革だ。お金の量を増やしたって既得権がそのまま残っていたら、そこにお金が流れるだけだ」と、成長戦略に向けた規制改革の徹底を求めた。
これに対し、民主党の海江田万里代表はJR武蔵小金井駅前の街頭演説で「都民は安倍さんの打ち上げ花火のような景気回復を願っていない。株が上がった、円が安くなった、というような景気回復ではない」と批判。「働く人がちゃんと収入を得て、子育てし、年をとったら年金で安心して暮らせる。そういった着実な長続きする景気回復を願っている」と訴えた。
みんなの党の渡辺喜美代表は「無理に物価を上げて、増税をやっちゃう。給料がついていかない。矛盾だらけのやり方だ」と述べた。共産党の志位和夫委員長も「皆さんの暮らしを壊す毒矢ばかりなのがアベノミクスの正体だ」と批判した。
生活の党の鈴木克昌幹事長は「アベノミクスで給料が上がり、雇用が回復しただろうか」。社民党の福島瑞穂党首は「公共事業のために社会福祉を削っては働く人の生活が壊れる」と訴えた。みどりの風の谷岡郁子代表は「アベノミクスはたくさんの株を買える人にしか恩恵がない」と訴え、地域政党の東京・生活者ネットワークの西崎光子代表は「競争原理で弱い者を排除する政治では生活は豊かにならない」と演説した。
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朝日新聞官邸クラブ