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2012年12月11日03時00分
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沖縄自民「県外移設」、党本部とねじれ〈乱流総選挙〉

図:沖縄4選挙区の候補者拡大沖縄4選挙区の候補者

写真:商店街で支持を訴える候補者(左)。米兵がすれ違っていった(画像の一部を修整しています)=10日午後4時52分、沖縄県沖縄市、溝脇正撮影拡大商店街で支持を訴える候補者(左)。米兵がすれ違っていった(画像の一部を修整しています)=10日午後4時52分、沖縄県沖縄市、溝脇正撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、沖縄の自民県連が衆院選で初めて「県外」を地方公約に掲げた。ただ自民の歴代政権は県内移設を進めてきた。政権を奪還したらこの「ねじれ」をどうするのか。候補者たちの覚悟が問われている。

 「県民は基地のない島を夢見ている。『最低でも県外』と言いながら一気に無理だと結論を出した政党には任せられない」

 移設先とされる名護市辺野古がある沖縄3区の自民新顔、比嘉奈津美氏(54)は7日の総決起大会で、民主を批判した。ほかの3選挙区の候補と同じく「県外移設」を訴える。

 09年の衆院選では、「県外移設」を唱えた民主党に大風が吹き、自民は沖縄の4選挙区で全敗した。自民県連は政権交代後、雪崩をうった世論にこたえる形で「県外移設」に転じた。

 今回は候補者4人の顔写真が入ったローカルマニフェストに「県外移設の実現に取り組む」と明記した。11月にあった党本部での会議で、照屋守之・県連幹事長(56)は「県連として普天間は県外。ご理解を頂きたい」と発言した。

 一方、党本部は辺野古案を維持してきた。政権公約では「在日米軍再編を進める」と書き、辺野古には触れていない。ただ、4日に沖縄入りした石破茂幹事長(55)は記者団に、「辺野古はワース(より悪い)に違いないが、普天間がワースト(最も悪い)であることは間違いない」と述べ、辺野古推進を示唆した。

■参院選へ思惑も

 自民党が政権をとると党本部と県連がねじれ、袋小路に陥った民主の二の舞いになる可能性がある。民主政権では離党が相次ぎ、沖縄3区の玉城デニー氏(53)が未来に移り、沖縄4区の瑞慶覧長敏氏(54)が無所属になった。

 かつて自民と共に辺野古移設を進めてきた名護市などの建設業者らは、先手を取るように、県連の頭越しに党本部側と連絡を取り合っている。

 前名護市長の島袋吉和氏(66)は「振興とのリンクや地元の根回しにたけている」と言い、自民復権を待つ。衆院解散の11月16日に上京して中谷元・元防衛庁長官(55)と会い、移設の手続きを加速させるよう働きかけた。

 沖縄4区で復活を狙う元職の西銘恒三郎氏(58)は公示前、地元紙の座談会で「暫定的な県内移設、辺野古移設の可能性を排除しない」と語った。朝、新聞を読んだ県連の翁長政俊会長は即座に電話を入れ、「余計なことを言わずに県外を堅持してほしい」と釘を刺した。

 翁長氏は「党本部はアメとムチで迫ってくるだろうが、だめなものはだめ。スタンスは変えない」と、あくまで「県外」を貫く構えだ。さらに、来年夏には参院選もある。「今の沖縄は『県外』でなければ選挙に勝てない」とも語る。

■「後戻りできぬ」

 防衛省は年内にも環境影響評価(アセスメント)の補正を終える。その後、基地建設に必要な辺野古沿岸の埋め立て承認を仲井真弘多(ひろかず)知事(73)に申請する手続きに進む予定だ。

 移設手続きの大詰めを控え、県内ではかつて辺野古を容認していた知事が自民県連とともに再び辺野古移設受け入れに戻る、との観測が消えない。

 しかし、知事のブレーンで、沖縄県経営者協会の前会長、知念栄治氏(73)は否定する。「自民政権になっても、知事も財界も単純に辺野古には戻れない。一から移設の検討をやり直す必要がある。振興策ではもう県民は納得しない」

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