維新の運動員２人逮捕　ビラ配りなどに報酬渡した疑い

　衆院選の選挙運動の報酬として知人に現金を払ったとして、大阪府警は、大阪７区で落選し、比例区近畿ブロックで復活当選した日本維新の会の上西小百合氏（２９）陣営の運動員、会社員佐藤徳二容疑者（４１）＝さいたま市北区＝を公職選挙法違反（買収）の容疑で逮捕し、２０日発表した。佐藤容疑者は同市内で１２月中旬ごろ、２０〜３０代の知人男性３人に２０万円ずつを渡した疑い。３人は公示後、大阪７区でビラ配りなどをしており、その報酬だったという。

　また愛媛県警は２１日、愛媛４区で落選し、比例区四国ブロックで復活当選した日本維新の会の桜内文城氏（４７）の支援者、無職守野光生容疑者（６８）＝愛媛県大洲市阿蔵＝を同容疑で逮捕した。今月１３日ごろ、同市の桜内氏の後援会施設で、６０代の男性２人に桜内氏への投票を依頼する選挙運動への報酬として、現金計数万円を渡した疑いがある。

　維新代表代行の橋下徹大阪市長は２１日、記者団に「有権者に大変申しわけない。議員と運動員の関係を調べる。逮捕容疑が事実なら、党内処分はきちんとやる」と述べた。