ゲンを担いで事務所開きに臨んだのは、多くが自民前職の陣営だ。公明県本部の幹部が同席した式もあり、「協力関係も6年。比例は公明へ」などとアピールしていた。
笹川尭氏(2区)は桐生市で、300人を超す支持者を集め、事務所開きと役員会を開いた。一度は比例区転出を表明した笹川氏。後援会幹部は「支持者から、比例区だから選挙はしなくていいのでは? と言われる」とあいさつし、少なからず影響があるのを示唆。「自民の議席を、私の代で失うのは絶対許されない」と危機感を訴えた。
谷津義男氏(3区)は、館林市の富士嶽神社境内で関係者を集めて厳かに神事を執り行い、続いて社務所を借り、事務所開きをした。クーラーがなく、2台の扇風機がフル回転していた。
小渕優子氏(5区)も渋川市に開いた事務所で、関係者のみの神事に続き、選対本部会議を開いた。
民主の各陣営は、週末に事務所の引っ越しが集中した一方で、立候補予定者は街頭演説で奔走した。県内入りした党本部の仙谷由人政調会長が「重点区」と位置づけた1区と2区内の前橋、伊勢崎両市で応援演説に立った。
仙谷氏は「本当に困った時、困った人を助けるのが国家。それをせず、郵政民営化という帽子をかぶっていればいいのか」と小泉政権を批判。年金など生活に密着した改革を優先すべきだと主張した。
共産の各陣営は、街頭演説や集会で支持拡大を訴えた。
19日に立候補を表明したばかりの社民の土屋富久氏(1区)は終日、地域のあいさつ回り。「事務所を大急ぎで探している」という。