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【群馬】

「旧赤堀町から」下 車社会と人口急増の縮図

2005年08月27日

 旧赤堀町の北西部、トウモロコシなどの畑が連なる中にある新興住宅地。薬剤師Aさん(33)夫婦は2年前の8月、70坪の土地に、約3000万円をかけて2階建ての新居を建てた。

 笠懸町や藤岡市、栃木県足利市など、各地の薬局に通うAさんがこの町を選んだ理由は、交通の便利さだ。国道50号が通り、高速道路の伊勢崎インターにも10分以内。

 「1時間あれば、ほとんど県内どこにでも行ける。吉井町のゴルフ場にだって通えます」。土地の価格も、伊勢崎市内の同条件の場所にくらべ、半分ほどだった。

 Aさんのような子連れの夫婦を中心に、旧赤堀町の人口はいま、急増している。03年10月から昨年9月までの増加率は、県内トップの2.8%。95年には1万5000人だった人口は、今は2万人に近い。

 町を南北に貫く県道伊勢崎・大間々線沿いには、大手スーパーの「ベイシアあかぼりモール」が98年に開業。東西に走る国道50号沿いにも、大手スーパーのフレッセイを中心にしたモール「フォリオ」がある。ファストフード店、衣料品店、美容院……。「車さえあれば、中心市街地での生活と変わりません」

 伊勢崎市との合併でも「広報誌が伊勢崎のものに変わっただけ」と、不満はない。郵政民営化にも賛成だ。Aさんは言う。「お役所の仕事は緊張感がない。そう思いませんか?」。選挙では、職場の薬局の意向に従って、投票しようと思っている。

 町の変化を歓迎し、柔軟に順応する“ニューファミリー”が増える一方で、代々暮らしてきた人たちや、そうした人を相手に商売をしてきた“オールドファミリー”には、戸惑いも広がっている。

 一人暮らしの千吉良貞代さん(74)が雑貨店を営むのは、Aさん宅からわずか300メートルほどの場所だ。

 11年前に亡くなった夫の勝次さん(享年76)はタクシー運転手で、「おれがどこにでも乗せていくから」と免許を取らせなかった。店をやりくりしながら、日々の買い物には自転車で、ベイシアやフォリオに行かなければならない。交通量の多い国道脇を走るのは、怖い。「自転車に乗れなくなったらおしまいだね」と友だちと言い合う。

 近所にあったタバコ店や酒屋はどんどん消えた。同居する家族に、遠くの大規模店へ車で連れて行ってくれるよう、頼みにくい人もいるそうだ。店に来る顔なじみの客はみな、貞代さんに「やめないで」と言う。ずっと現役でいたいが、最近は持病のひざが痛む。

 市役所の赤堀支所の職員は、合併前の町役場時代に比べて4割も減った。「対応が悪くなった」と来訪者は言う。時代の波、合併で変貌する町。取り残されてしまうような焦り。「もっと平等な世の中にしてほしい。まして老いた人には」と、貞代さんは望んでいる。


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