衆院選公示後初めての日曜日となった4日、四つの小選挙区に立候補している13人の候補者は、人の集まる街頭へと繰り出した。ぐずついた天気の中、候補者たちは声をからして演説し、支持を訴え続けた。
●盛岡の商店街、練り歩き演説 1区
4候補者は昼過ぎから立て続けに盛岡市肴町の商店街を練り歩いた。
細川光正候補(社民)は、商店街で道行く人たちと握手。マイクを握っては「社民党は暮らしを守ります。地域経済を元気にします」などと約束。
神部伸也候補(共産)は、商店街を所々で立ち止まっては「郵政公社に税金は投入されていない。小泉首相はウソの主張をしている」などと訴えた。
及川敦候補(自民)は「(NTTなどは)民営化で国に31兆円の収入をもたらした」と話し、郵政民営化を題材にした紙芝居も披露し、民営化の必要性を訴えた。
達増拓也候補(民主)は、「改革の本丸は暮らしの現場と働く現場」と訴えた。商店街にはミュージシャンの喜納昌吉参院議員も駆け付け、歌を熱唱して応援した。
●鈴木氏は二戸、畑氏は宮古で 2区
鈴木俊一候補(自民)は二戸市などで街頭演説。八幡平市の旧安代町地域では「郵政を民営化しても地方の郵便局はなくならない」と訴えた。応援に来た米川次郎・元安代町長も「私たちの声を国に届けることができるのは鈴木先生だけ」。
畑浩治候補(民主)は宮古市内のスーパー、魚菜市場前などで、買い物客一人一人に走り寄って握手を求めた。宮古駅前の街頭演説では「私は出稼ぎ大工の息子。県北沿岸で育ったから、地域のつらさを身をもって知っている」と強調した。
●演説会や握手で地元にアピール 3区
一関と両磐地区を回った選挙カーとは別行動をとった橋本英教候補(自民)は、地元大船渡市の支援者を回った。公明党県本部主催の演説会に出席すると、「比例区は公明党とお願いしている」と語り、拍手を浴びた。
菊池幸夫候補(共産)も、地元一関市に1日とどまり、14カ所で街頭演説。「郵政民営化は百害あって一利なし」と訴えた。また、「比例区は共産党」と、党への支持を強調した。
黄川田徹候補(民主)は、両磐地区を中心に8市町村を選挙カーで駆けめぐった。有権者を見つけるたびに「選挙戦6日目。黄川田頑張ってます」と声をかけ、時には車を降りて握手した。
●大型店前や公園で演説 4区
久保孝喜候補(社民)は北上市内で10分間ほどのミニ街頭演説会を次々に開いた。デパート前で「小泉構造改革はまやかし。改革もなく、成長もなかった」と訴えた。
玉沢徳一郎候補(自民)は黒べこフェスティバルが開かれた北上市内の運動公園で支持を求めた。ショッピングセンター前の街頭演説会では「郵政民営化の流れは止めることは出来ない」。
小沢一郎候補(民主)の陣営は、花巻市内、石鳥谷町内で街頭演説会を開いた。花巻市内の農協前で、地元県議が「主不在だが、本当の改革に向けて勝ち抜こう」。
高橋綱記候補(共産)は小沢氏の地元の水沢市内や江刺市内で街頭演説会を開いた。水沢市内のショッピングセンター前で「赤字の郵便局廃止につながる郵政民営化に断固反対」と訴えた。