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【高知】

山間の今〈下〉学校統廃合 過疎化拍車、光は「留学」

2005年09月08日

 8月中旬の蒸し暑い夜、安芸市入河内の市立東川小学校の校庭にかがり火がともされ、ミニコンサートが催された。在校生は6年男子と3年女子の2人だけ。普段静かな校庭に約200人が訪れ、田野町在住の歌手う〜みさんの童謡に耳を傾け、廃校になった周辺の小学校の校歌を懐かしんで一緒に口ずさんだ。

 久しぶりに活気ある学校を舞台の袖で見つめていた久保茂行校長(58)は「過疎地の学校を存続させるための苦肉の策です」。児童2人だけの学校を盛り上げようと、司会を務めた。

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 安芸市東部を流れる伊尾木川沿いを約10キロさかのぼると、丘陵地に茶やユズの畑が見えてくる。東川地区は人口100人ほどの集落だ。1954年に旧東川村などが合併し安芸市が誕生する前、地区中心部には役場や農協もあり、活気があった。だが、合併を機に人口は徐々に減っていった。

 「学校の統廃合は過疎化に拍車をかける。廃校になるだけでなく、住んでいる人や営んできた茶畑やユズ畑はどうなるのか」。過疎地で教壇に立ってきた久保校長は危機感をもち、自然豊かな環境での暮らしを望む都市部の人に家族ぐるみで移住してもらう山村留学を募り始めた。

 久保校長は以前務めた馬路村の魚梁瀬小中学校でも山村留学を受け入れた。魚梁瀬地区には最盛期1500人ほどが生活していたが、基幹産業の林業が衰退し人口も5分の1ほどに減少。小中学校合わせて20人ほどしかいなかった。97年度からこれまで5家族20人が移り住んだ実績を残す。

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 県の統計などによると、25年前に10万人を超えていた小中学生は今年度は6万5000人にまで減少。計503校あった公立小、中学校は380校となり、4校に1校が消えたことになる。さらに、二つ以上の学年が同じ教室で学ぶ複式学級のある小学校は県内で43.3%。昨年の全国平均14.5%を大きく上回る。

 県教委によると、小規模学校は教師が子どもらにきめ細かく接することができる半面、子供らが集団に入った時になじめなくなる欠点もあるのだという。

 東川小への山村留学を世話する「開かれた学校推進委員会」の会長で教師経験もある小松次男さん(73)は「子どもの声がしない地域は寂しいものだ。10年、20年先の地域を見据えて山村留学に取り組むという、久保校長の言葉には重みがある」。

 まだ東川小で受け入れた家族はいない。だが、月額1万円ほどで空き家を提供する準備を進め、1日体験入学では大阪や香川から訪れた4家族20人に川遊びやわらじ作りを楽しんでもらうなど本格的に募り始めている。

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 学校や学級の数などに応じて国から県を通じ市町村に交付される地方交付税。04年度の見直しで休校の学校が交付税算定の際に学校数に含まれなくなった。このため、県内でも休校のまま残っている小中学校の一部で正式に廃校が検討されているという。

 政府が進める三位一体の改革の影響は東川地区にもしのび寄る。それでも久保校長は山村留学に望みをつなぐ。「学校は教育の場だけではなく地区のコミュニケーションの場でもあり、文化発信の場でもある。人が少なくなったからと言って切り捨てられてはたまらん」


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