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【長崎】

〈35日決選〉集票網、暮らしに浸透 三菱重工労組

2005年09月07日

 36年間にわたって衆院議員を送り出してきた労働組合が長崎市にある。三菱重工労組長崎造船支部だ。労組とは縁遠い無党派層が増えるなか、長崎1区で候補を擁立。00年、03年は自民候補に1万票以上の差をつけた。約7000人の組合員が動く集票の現場を見た。

 ■会社黙認「双方メリット」

 中小の工場が立ち並ぶ長崎市湾岸部の工業団地の一角。公示を目前にした8月29日朝、60代の社長が、ラジオ体操を終えた約10人の社員に檄(げき)を飛ばした。

 「あと2週間。楽勝なんて言ってると、いつ逆転されるか分からない。名簿をフォローして、投票にも行ってくれ」

 朝礼後、工場に戻った従業員が作るのは船や橋の部品。他社経由の孫請けを含めると、三菱の仕事が約9割を占める。

 この数日前、社長は同業者との会合に足を運んだ。三菱の労組の選挙担当者も顔を見せ、居並ぶ社長にこう呼びかけた。「今回は後援会カードは集めなくても結構です。前回の名簿に従ってフォローしてください」

 03年の衆院選で集めた後援会名簿をもとに投票を念押しするように、という意味だ。「慣れたもんですよ」。社長が選挙協力を始めて40年近い。

 三菱重工労組長崎造船支部は中選挙区時代の69年、組織内の故小宮武喜氏(民社)を衆院長崎1区で初当選させて以来、議席を守り続けている。今回1区で6選を目指す民主前職は3代目だ。

 かつて70人を超す従業員を抱えていた社長は、労組から回ってくる「後援会カード」に従業員の家族や親類、友人の名を書かせ、約300人の名簿を作ったこともある。

 「このあたりの社長はみんな同じ。強制はされないけど、三菱が言うんだから『協力せんばやろうな』って」

   ■   ■

 長崎造船所の社員は関連企業への出向者も含め約7500人、うち同労組員は約7000人。同労組出身の長崎市議は「声を掛ける企業数は千のケタ。彼らなしには戦えない」と明かす。

 同労組は県議会に2人、長崎市議会に6人の議員を送り込んでいる。03年の市議選では6人で2万2000票を集めた。

 50代の社員は「下請けから見れば、社員の大部分が入る組合は会社と同じ。いやとは言えない。実態は会社ぐるみですよ」。この社員の職場では8月末から、十数人の同僚が交代で1日ずつ休暇を取り始めた。労組の事務所で選挙運動をするためだ。

   ■   ■

 集票は下請けへの働きかけにとどまらない。長年、選挙運動に携わった同労組OBは「組合員は市内各地に住んでいる。近所付き合いの延長に選挙運動がある」と言う。

 このOBの話では、小学校の校区ごとに「校区長」と呼ばれる組合員を指名し、近所への声かけやビラ配りなどを差配させる。さらに複数の校区をまとめた「ブロック」を1人の市議が束ねる。そんなピラミッド型の集票システムが、すそ野を広げているという。

 「かつてストに苦しめられた会社は『闘わない労組』であり続けてほしい。労組も議員を出すことで自己満足している。双方にとって、今の形が都合がいいんです」

   ■   ■

 同労組の峰義彦書記長は「業者への依頼は、あくまで『お願い』。日頃から付き合っているんだから自然なことだ。会社とは関係ない」。同造船所総務課は「会社と組合は一線を引いている。組合の政治活動を後押しするようなことはあり得ない」と、労組と会社が一体の選挙戦との見方を否定している。


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