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【島根】

沈む地域「改革」応酬 激戦の2区

2005年09月09日

 「地元・石見のことは、だれよりも良く知っております」。選挙カーが繰り返す。総選挙公示日の8月30日午後。島根2区に立った国民前職の亀井久興が鹿足郡で声を張り上げた。「小泉改革で、ますます地方は疲弊している」。訴えが山にこだました。亀井は、前回総選挙で旧島根3区から比例中国ブロックに転出。今回は5年ぶりの小選挙区での戦いで「地域代表」を前面に出す。

 しかし、県西部は自民前職竹下亘にとっても「ふるさと」。2日後、同じ鹿足郡を訪れ、「みなさんには、様々な思いのこもった対立になっているが」と前置きし、「ふるさとに寄せる心を私に託してほしい」と強調した。

 陣営幹部は「県西部は予想以上に厳しい。人間には赤い血が流れているということだな」と、郷土意識が支持の行方を左右することを警戒する。

 2区の有権者は約32万人。このうち石見地域約19万人、出雲地域約13万人。これを4候補者が奪い合う。だが、とりわけ今回は、石見や出雲の争い以外の側面も大きい。

   ×   ×

 出雲地域に対し、石見地域の「地盤沈下」が指摘されて久しい。

 国土交通省松江国道事務所などによると、役場から生活圏の中心都市まで車で1時間以上かかる旧町村は県内に9ある。そのうち6町村は旧石見町、六日市町など石見地域だ。市部の下水道普及率(03年度末現在)も、旧出雲市の44.7%に対し、大田市10.1%、浜田市16.7%、旧益田市16.8%と低さが目立っている。

 社会資本整備が遅れた地域の住民にとって「小泉改革は地方切り捨て」とも映る。郵政民営化を巡り、各議会でも反対決議などが相次いだ。こうした中で、小泉首相が「郵政民営化は改革の本丸。国民に賛否を問いたい」として始まった今回の総選挙。「地域代表」「政権」だけでなく、政治の有りようも問いかける。

 旧匹見町の男性(80)は、候補者に「道路整備を頑張ってほしい」と期待する。一方、自民党を支持してきたという町長の1人は「小泉内閣のままでは困る」と、今回は中立を守る構え。有権者も揺れている。

   ×   ×

 「地方分権、年金改革や子育て支援なども進める。小泉さんの地方いじめにノーと言いたい」。5日夜、江津市で開いた個人演説会で、民主新顔の小室寿明は約220人の聴衆に力強く訴えた。郵政民営化は「郵便局の切り捨て」と批判。地方分権がライフワークで、国や県に頼らない仕組みづくりを目指す。

 共産新顔の向瀬慎一は、雇用対策を重点に訴えている。「若者の声は切実だ。学生は何社受けても採用されない」。党活動を通じて、学生から就職の相談を受け、県庁などで窮状を訴えた経験もある。「息子、孫が地元で就職できるか心配だ」という有権者の声にこたえたいとの思いを声にのせる。

 地方分権や高齢化、過疎化、雇用が少ないことなど、2区地域の実情を背景に、これらの改革こそ必要と、訴えに力を込める。

   ×   ×

 日原町を訪れた候補者の街頭演説を聴いていた商店主(76)が、遠ざかる選挙カーを見送った。「小泉首相の改革への姿勢は評価できる。競争すれば活性化する面もあると思う。でも、職もない田舎ではどうなるのか。このままでは若者も帰ってこない」

 県西部の水田。台風の強風にも負けなかった稲穂の重たげな頭が揺れていた。(敬称略)


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