社民党県連合は20日、鶴岡市内で県委員会を開き、3区に党鶴岡田川支部協議会幹事長で鶴岡市議の伊藤●一氏(58)=鶴岡市三和町=の擁立を決めた。党本部への公認申請を直ちに行う一方、民主党県連にも推薦を要請する。県内の小選挙区の主な立候補予定者はこれで出そろった。
3区には伊藤氏のほか、自民党前職の加藤紘一氏(66)と共産党新顔の佐藤雅之氏(32)がすでに立候補を表明している。
伊藤氏は記者会見で「小泉流改革だけが国民の意思ではない。有権者に選択肢を示すのが責務と思った」と述べた。
民主党県連との選挙協力について、田辺省二代表は「速やかに申し入れ、政策協定を結びたい。民主の推薦が得られると確信している」と話した。
一方、「冷静に見ればどうみても厳しい」と加藤氏優勢とされる情勢に触れた上で、「どんな形であれ当選を目指したい」と述べ、比例区東北ブロックでの復活当選を目指す考えを示した。
3区での擁立をめぐっては、民主党県連が断念したのを受け、社民党県連合が人選を本格化させた。県議の吉泉秀男氏に打診したが、後援会の強い反対を理由に固辞した。田辺代表は18日夜、伊藤氏に出馬を要請、伊藤氏は20日朝、正式に受諾したという。
伊藤氏は鶴岡市職員を経て83年の同市議選で初当選し現在6期目。近く議長あてに辞職願を提出するという。市町村合併で10月に発足する新「鶴岡市」の市議選にも立候補しない考えを示した。
*●は金へんに斧